プロジェクト

由緒ある古代の聖地として、竹ヶ島神社の奥宮となる磐座も今日まで温存されてきた竹ヶ島だからこそ、いつまでも太平洋を見渡す大自然の中に、輝かしいオーラを放ってもらいたいものです。しかしながら現実の問題は山積みです。

徳島県と高知県の県境にある竹ヶ島周辺の地域では過疎化が進み、高知県や徳島県に名を連ねる他の町と同様に、少子高齢化の波が加速しています。そしてこのままでは20年後、島の人口がゼロになる可能性があります。既に竹ヶ島を訪れる観光人口も激減しており、昨今では島内の「四国の道」を散策する旅行者は、月、数名にもならないほどです。海陽町が運営するマリンジャムも来客数が減り、行政にとって大きな痛手となっています。島に人が寄り付かなければ、せっかくの「四国の道」も、きれいにメンテナンスする必要がなくなり、放置され続けてしまいます。

竹ヶ島は国定公園内に存在することから、本来は徳島県が島のメンテナンスをすることになっています。しかしながら、国定公園の守備範囲は広く、人が訪れない島のメンテナンスまでする予算と余裕は徳島県にはありません。よって、長年にわたり竹ヶ島は放置され続け、その結果、つい数年前まで島内は正にジャングルの様相となっていたのです。倒木や枯れ木、落石により「四国の道」が塞がれていたり、樹木が勝手に伐採されて木の幹が至るところに放置されたり、島全体がジャングル化して雑草と蔓にまみれ、虫や蛇のたまり場となっていたのでした。人が安心して訪れることができる、本来あるべき美しい島の在り方とはほど遠く、変わり果てた姿になっていました。また、頂上周辺も長年、整備されてこなかったことから、せっかくの狼煙台跡として太平洋を一望できるはずが、頂上からは海が全く見えない状況のままに放置されていたのです。

竹ヶ島の大自然と、聖地としての美しさを守り、そこに人が安心して訪れることができるような環境の整備は急務であり、行政、民間に関わらず、実行していかなければなりません。その対策の重要性に気がつくためにも、まず、竹ヶ島の素晴らしさと、由緒ある歴史の存在を知ることが、最初の一歩となります。